Suite from SOLARIS
for orchestra

《『ソラリス』組曲》

この作品はもともと僕の1作目のオペラ「ソラリス」をオーケストラの組曲に作り直したものです。オペラ「ソラリス」のオーケストレーションは、15人のアンサンブル+ライブエレクトロニクスと歌手5人。これをフルオーケストラに、なので、単純に切り貼りして出来上がり、と言うものではなかった。

でも何をキープして何をカットするか、はリミックスをするかのような手法でやってみた。
と言うのもオペラ「ソラリス」の記録録音を使って、自分の音楽の録音編集とマスタリングをするように、「録音物」としてカットしたり、また戻したり、入れ替えたり、などしながらバランスを取っていった。

歌手の歌う部分も最初は無しで、と思ったんだけど、僕のオペラは何せ歌手のメロディが通して流れるもので、やはり最重要なポイントだったので(だからオペラなんですが)それをこの組曲ではどの楽器の組み合わせでするか、など普通のオーケストラ作品を書いているのとは全く違うやり方で作っていった。

エレクトロニクスの部分をどうやってオーケストラでやるか、などもかなり僕にとってはチャレンジングで、僕がこの作業をしていることをフェイスブックで書いてると、オペラ「ソラリス」を劇場で観た人が「組曲には冒頭のグリッサンドも入れてね!」とか「チェレスタの例のメロディも入れてね」などそう言う声もあって、また再検討したり、などある意味色々考えさせられる作業でした。

オペラ「ソラリス」は2015年にパリのシャンゼリゼ劇場で上演されてからリルとロザンヌの劇場でも上演され、2018年にはアウグスブルク劇場でも新演出として結構何回も上演され、同年には東京芸術劇場でも演奏会形式で演奏されたり、と結構いろんな形で上演、演奏されています。組曲はまた違った雰囲気の曲になるのかもしれません。

藤倉大