GO

「GO」は5重奏なので「五」という意味と「ゴー!」という意味で名付けました。
この作品は6つの小さな楽章からなり、それぞれ楽器編成も違い、それらはどの順番で弾かれても、どの楽章を弾いてもOKという作品です。
毎回違う順序、あるいは、あるコンサートでは1つだけの3分のソロを、あるコンサートでは6つ全てを演奏する20分の作品を、ということができます。
どうしてそういう構成の作品にしたか。これはずばりこの作品が何回も演奏される、と聞いていたからで、もしかして何回も演奏するのなら、構成の違うヴァージョンを再演できたら面白いかな(そうしなくてもいいですが)と思ったからです。一つ一つの楽章はかなり印象の違う音楽なので、それを入れ替えたら全体の印象もガラッと変わると思います。
あと5人揃わないでも弾ける楽章もありますので、将来もしそういう場合があったとしても幾つかの楽章は演奏ができるはずです。
「再演されるたびに長さも曲の構成も演奏も違うけど、この作品の世界はそのまま醸し出されている」という風に聴こえたら僕としては嬉しく思います。

藤倉大



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